展覧会
Made in Takarazuka Vol.5 小清水漸の彫刻 1969~2024・雲のひまの舟
概要
彫刻家・小清水漸
55年にわたる創作活動の足跡を見わたす。
宝塚市立文化芸術センターでは、宝塚という地域がもつ文化芸術のポテンシャル、宝塚が有するアートの潜在力を探る展覧会として、“Made in Takarazuka” と称したシリーズ企画展をセンター開館の2020年より毎年開催してきました。このシリーズ展では、アート、デザイン、建築の各界で高い評価を得ている宝塚在住のアーティストたちを紹介しています。そのシリーズのラストを飾るのが、ヴェネチア・ビエンナーレやサンパウロ・ビエンナーレなど数々の大型国際展をはじめ、国内外で幅広く発表し活躍する美術家・小清水漸の個展です。
小清水漸(1944年~)は、「具体」と並んで戦後の日本美術史の重要な芸術動向のひとつである「もの派」を代表する美術作家のひとりであり、現代日本を代表する彫刻家です。本展では、小清水漸の半世紀以上にわたる創作活動から代表的な作品やシリーズ作品をご紹介します。もの派時代から現在まで、作品制作をとおして美術の根源への問いかけを真摯に続けている作家の足跡をぜひご高覧ください。
展覧会情報
- 名称
- Made in Takarazuka Vol.5 小清水漸の彫刻 1969~2024・雲のひまの舟
- 会期
- 9月14日(土)~10月15日(火)
10:00~18:00(入場受付は17:30まで) - 会場
- 2F メインギャラリー
屋上庭園(入場無料) - 観覧料
- 一般 1,000円
※中学生以下無料
※障がい者手帳ご提示の方と付添1名まで無料
※2024年度パートナー特典対象 - 主催
- 宝塚市立文化芸術センター
(指定管理者:宝塚みらい創造ファクトリー) - 協力
- ギャラリーヤマキファインアート
東京画廊+BTAP
BLUM Los Angeles, Tokyo, New York
YOD Gallery - 後援
- 神戸新聞社
関連事業
〇パートナーズサロン
《対談》
小清水漸(出品作家)×加藤義夫(宝塚市立文化芸術センター 館長)
日時:2024年9月23日(月祝) 14:00~15:30
会場:宝塚市立文化芸術センター 1階キューブホール
定員:50名(要予約)
※2024年度パートナー会員限定、当日入会可(年会費2,500円)
〇申込受付開始:2024年8月1日(木)10:00より
※下記イベントページから専用フォームにてお申し込みください。
https://takarazuka-arts-center.jp/post-event/post-event-5484/
〇アーティストトーク
日時:2024年10月5日(土) 14:00~15:00
会場:宝塚市立文化芸術センター 庭園内ガーデンハウス
対象:どなたでも
定員:40名(要整理券)
※当日10:00より展覧会入場受付にて整理券配布
(2024年度パートナー会員証または当日の入場券提示が必要です)
作家プロフィール
小清水 漸 KOSHIMIZU Susumu(1944~)
美術家 宝塚大学前学長 京都市立芸術大学名誉教授
愛媛県(宇和島)出身、1966年から1970年まで多摩美術大学彫刻科在籍、1973年東京を離れて関西に拠点を移し、現在は宝塚市在住
1960年代後半から70年代にかけて台頭した「もの派」グループの中心的メンバーとして活動。1970年「第10回日本国際美術展《人間と物質》」に参加、その後1971年「第7回パリ青年ビエンナーレ」、1976年、1980年「第37回、第39回ヴェネチア・ビエンナーレ」、1983年「第17回サンパウロ・ビエンナーレ」など大型国際展をはじめ国内外で多数の展覧会に参加し、現代日本を代表する美術家、彫刻家の一人として知られている。また、京都市立芸術大学で30年にわたり教鞭をとり、宝塚大学で学長を務めるなど後進の育成にも尽力してきた。
1980年第11回中原悌二郎賞、1981年第10回平櫛田中賞、1988年度芸術選奨文部大臣新人賞、2003年第2回円空大賞をはじめ受賞歴多数。2004年紫綬褒章受章。
1944 愛媛県宇和島市に生まれる
1966 多摩美術大学彫刻科に入学
1994 京都市立芸術大学教授に就任(~2010)
2010 京都市立芸術大学名誉教授となる
2011 宝塚大学学長に就任(~2014)
“Made in Takarazuka”シリーズについて
宝塚市立文化芸術センターでは宝塚市内の芸術家にスポットを当てることを目的に、2020年度から宝塚市ゆかりのアーティストを紹介する“Made in Takarazuka”シリーズを展開してきました。
ところで、戦後、日本美術の指標ともなる重要な動向として、「具体」「もの派」の作家たちによる活動がありました。2022年に当センターで展覧会を開催した元永定正は「具体」の、今回紹介する小清水漸は「もの派」の中心的作家として活躍しました。この二つの重要な美術動向の核ともいえる作家の拠点が宝塚であることは、あまり知られていません。本シリーズを通して、〈宝塚〉という土地が持つ「文化の地力」を多くの方に知っていただければ幸いです。
<これまで本シリーズで開催された展覧会>
第1弾「辻󠄀 司 七〇年の絵路 ―メアンドロの光芒―」(2020年11月14日~12月20日)
第2弾「中辻󠄀悦子展―WHO IS THIS? あなたは、誰れ―」(2021年9月4日~10月11日)
第3弾「松井桂三展|化学反応実験」(2022年4月14日~5月14日)
第4弾「入るかな? はみ出ちゃった。~宮本佳明 建築団地」(2023年9月16日~10月22日)
※本展にて、文化庁・第74回芸術選奨文部科学大臣賞を宮本佳明氏が受賞されました。